世界羊旅inメキシコ 羊肉のタコス「バルバコア」

世界羊旅33カ国目 メキシコ

アメリカを後にして、やってきたのはメキシコ。

 

かつて、オルメカ文明、マヤ文明などの古代文明が栄えたこの国にも、羊肉を食べる文化が根付いていました。

 

メキシコの国民食「タコス」

 

メキシコ料理といえば、タコスですよね。

 

メキシコには多種多様なタコスがありますが、絶対に外せないのが羊肉のタコス「タコス デ バルバコア」です。

 

バルバコアは、ネットフリックスの「タコスのすべて」シリーズ1にも取り上げられていますので是非ご覧ください。

 

https://www.netflix.com/title/81040704

 

羊肉のタコス「タコス デ バルバコア」

 

バルバコアはスペイン語でバーベキューという意味です。

 

 

メキシコでの伝統的なバルバコアは、アガベ(テキーラの原料)の葉に羊肉や山羊肉を包んで一晩蒸し焼きにします。

 

長時間蒸し焼きにされた羊肉は、手で簡単にほぐれるくらいホロホロで肉汁たっぷりです。

生の玉葱とパクチー、サルサをかけてリモン(メキシカンライム)を絞って食べます。この組み合わせがめちゃくちゃ美味しいんですよね。

バルバコアの調理法は、マヤ文明のピブという調理法が起源とされています。

 

 

あまり羊のイメージがないメキシコですが、実は500年以上にわたり羊肉を食べ続けてきたバックグラウンドがあります。

 

もともとメキシコには羊はいませんでしたが、15世紀にスペイン人が羊を持ち込んで以来、メキシコ中部では牧羊が盛んに行われ日常的に羊肉を食べるようになったそうです。

 

 

リモン(メキシカンライム)、サルサ(ヴェルデ・ロハ)この店は、玉ねぎとパクチーがミックスされています。
別の店で。通常のタコス デ バルバコアのほかに、バルバコアをトルティーヤで巻いてサッとフライにしたタコスドラドス デ バルバコア(左)。
こちらは、メキシカンサンドイッチのトルタ。具材はもちろん羊肉のバルバコアです。
トルタも、タコス同様にサルサをトッピングして食べます。
定番のトッピングです。

 

別の店で食べたバルバコア。バルバコア、サルサは店ごとに味が違うので飽きないですね。

メキシコ伝統の「モレ」

 

タコスと並ぶ、メキシコ伝統料理の「モレ」

 

モレとは、メキシコの原住民の言葉でソースを意味するmoliを語源としているそうです。

 

まあ、一言でいうとめちゃくちゃ複雑なソースです。

 

カンクンにあるレストランで、メキシコ産のラムとメキシコ伝統のモレを組み合わせた料理を食べました。

 

 

lamb rack chops in mole negro 300g

 

モレ・ネグロと呼ばれるチョコレート入りのソースに身を包んだラム。バナナ、トマト、玉ねぎ、アーモンド、ピーナッツ、レーズン、複数のスパイス etc.などから作られる複雑な味のソースです。

チョコレートが入っていますけど、全然甘くないです。 

 

チョコレートの香りと、少しビターでピリッとした辛味もある。

トマトの旨味と酸味に、玉ねぎの甘味。

 

今まで味わったことのない複雑な味です。

モレ・ネグロは淡白な鶏肉にあわせることが多いみたいですが、ラムにも合いますね。

 

ラムの香りがソースに加わり、さらに複雑味を増します。

 

いやー、、、世界にはこんな羊肉料理があるんですね。

旅に出る前はノーマークだったメキシコで思わぬ収穫がありました。

 

 

名残惜しいですが、メキシコに別れを告げ

 

さらなる羊肉料理を求めて、南米大陸に上陸です。