タイムズスクエアに、イエローキャブ。
テンションあがりますね。
やってきたのは、ニューヨーク マンハッタンにある羊肉好きのサンクチュアリ。
「Keens Steakhouse」
テディ・ルーズベルト、アルバート・アインシュタイン、ベーブ・ルース。
1885年の創業以来、数々の大物たちをも虜にしてきた老舗中の老舗です。
この店のシグネチャーメニューは熟成羊肉のステーキ。
その名も「OUR LEGENDARY MUTTON CHOP」
日本語にすると、私達の伝説のマトンチョップ。
実はアメリカも地域によっては伝統的にマトンを食べているんですよね。
羊毛の取引が盛んで、マトンがたくさんいたケンタッキー州西部などが有名です。
伝説のマトンチョップは、コロラド産12ヵ月齢のマトン(アメリカの定義では月齢16か月以上がマトンなので正確にはラム)を数週間ドライエイジング。
部位はロース、フィレ、フラップ。
高さ2インチ、重さ26オンスにカットして、1000℃のブロイラーで焼き色をつけて、500℃のオーブンで火入れ。
クリスピーな脂で全くクドさを感じません。
合わせるソースは、仔羊のジュ、フォンドヴォー、白ワイン、フレッシュミントで。
付け合わせはアメリカ野菜のエスカロールをニンニクとバターでソテーして塩とレモン汁で味付け。
レモン汁がいい仕事するんですよね。
これはペロリです。
ネーミングが突き刺さりました。
残念ながら、仔羊愛好会が由来ではなく、イギリスのチャールズ・ラムが由来とのこと。
T-BORNの下にはアボカドのマッシュとラムのラグー。これはバリうまか!
マンハッタンでの食べ歩きを終え、国内線でテキサスへ向かいます。
2時間ほど車を走らせ、ハミルトンにある羊牧場へ。
しかも飼育頭数だけではなく市場価値も高く、常に高値で取引されるそうです。
セントクロイとドーパーに共通するのは、どちらも過酷な環境下での飼育が可能ということです。
テキサス州は、生態学的にも羊飼育に最適な土地と言われていますが、降雨量の減少による干ばつ問題が深刻化しています。
やはりそんな環境だからこそ、渇水に強い羊が選ばれているのかもしれません。
(テキサスではサフォークやハンプシャー、メリノなどの品種もよく飼われています。)
次回の羊旅は、メキシコでタコスを食べまくります。