ウェルシュラム【ウェールズ/レクサム】

世界羊旅16カ国目 ウェールズ

2019年1月に、23年ぶりに英国産肉の日本への輸入が解禁され、
注目を集めているウェールズ産ラム。

以前オーストラリアの羊肉加工場視察をコーディネートしてくださった
インポーターのM氏が目をキラキラさせながらウェルシュラムについて
語っていたので、期待に胸を膨らませながらイギリスに入国しました。

インポーターM氏の後ろ姿。オーストラリアのMC HERDにて。

グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国

イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドから成る牧羊で栄えた羊の国です。
今回はイギリス全土をレンタカーで周り、上記4つの全ての国で
ラム肉を味わうことができました。

今回、苦楽を共にしたレンタカー。イギリスはレンタカー代が高い。

ウェールズに向けてドライブしていると、
おいしそうに草を食む羊達と美しい田園風景が広がります。
自然豊かなイギリスの田舎で暮らしている羊達はとても幸せそうです。

この国は羊だらけ。

そして200マイルほど車を走らさせ、目的地の羊牧場に到着しました。

 

 

ウェルシュラムの厳しい現状。

ウェルシュラムの生産者に話を聞いていると、
とても誇りをもって羊を育てていることがわかりました。
しかし、それと同時に大きな課題に直面しているとのこと。

それは、イギリスのEU離脱問題に大きく関係しています。
現在、ウェールズの羊農家はEUからの支援金によって成り立っています。
もし、その支援金が途絶えれば、存続が難しい羊農家も出てくるそうです。

その他にも、異常気象や地球温暖化などの影響も大きく
ウェールズの羊農家達は頭を悩ませているとのこと。

ウェールズの羊達

 

ウェルシュラムを食べに。

ウェルシュラムを味わいにパブへ。

店内はいかにもウェールズっぽい装いだ。

早速ウェルシュラムのラックをミディアムレアでオーダー。

ウェルシュラムラックロースト

背脂もクリスピー。

これは美味しいなあ。そして特筆すべきは脂の奥深い甘さ。じっくりと脂面を焼くことにより、脂特有の香りを排出し、甘みだけを残している。ジャガイモとサツマイモをミルフィーユ状にしてローストした付け合わせも抜群に美味しい。