カトリックの国イタリアでは1年に1度、伝統的に仔羊を食べる日があります。
それはパスクア(イースター/復活祭)の日です。
パスクアでは古くから仔羊が生贄として神に捧げられた宗教的伝統に則って、仔羊が必ず食卓に上がるのだそうです。
日本にも、そんな日があるといいんですけどね。
ということで、仔羊料理を食べにイタリアにやってまいりました。
今回訪れたローマはパスクアに限らず、日常的に仔羊料理を提供しているお店が多数あります。
ランチで訪れたTrattoriaMorgana
アバッキオ アッラ スコッタディート
スコッタディートのスコッタとは、イタリア語で煮たり焼いたり火を通すという意味。熱々というニュアンスもあるそう。ディートは脂の事。肉を焼いて脂が熱々になるというニュアンスが込められているそうですね。
仔羊肉に塩・こしょうをすり込んだらたっぷりのオリーブオイルを塗って焼き上げる。熱々にレモンを絞って食べます。乳飲み仔羊だけあって骨が細いです。イタリアではしっかり目に火を通すみたいです。通常の仔羊肉ならパサついてしまう火入れでも乳呑仔羊肉だとジューシーでやわらかい。
アバッキオ アッラ カチャトーラ
カチャトーラ(猟師風)はイタリアンではよく出てきますが、鶏肉を使用したり、トマトを使用したりしなかったりなど、地方によって調理法は様々です。ローマのあるラツィオ州のカチャトーラは、仔羊肉を使い、トマトは加えずに調理し、白ワイン、ニンニク、アンチョビ、ローズマリーで仕上げます。乳飲み仔羊だけあって脂も上品な甘さです。
羊乳チーズ スパゲッティ アッラ カルボナーラ
カルボナーラ発祥の地と知られるローマのカルボナーラは日本のものとは全然違います。大きな違いは、生クリームを使わないこと。ソースは卵黄、グアンチャーレ(豚の頬肉)ペコリーノ・ロマーノ(羊乳チーズ)黒コショウのみ。濃厚な味のペコリーノ・ロマーノが癖になります。
ディナーはRistorantePiccoloMondo
こちらの店は、日本から仔羊料理を予約をしました。メニューにのっていない特別メニューなので詳しい料理名はわかりません。
サクッと歯切れのいい仔羊肉ときめ細かい衣にチーズとハーブの香りが絶妙ですね。