シャンファーナ食べたい。ポルトガルで羊肉料理。

 

世界羊旅28か国目 ポルトガル

モロッコを後にしてやってきたのは

ポルトガル第三の都市、コインブラ。

かつてはポルトガルの首都でもあった歴史深いコインブラには、羊肉を使用した郷土料理があります。

その名も「シャンファーナ」

正確には、コインブラも属するベラリトラル地方の郷土料理で、

羊肉、または山羊肉を赤ワインでじっくり煮込んで作ります。

 

 

オレンジ色の屋根が連なるコインブラの街並み。丘の上には世界遺産のコインブラ大学が見えます。
旧市街は、急な坂道と細い路地が入り組んだ情緒ある街並みです。
コインブラの街並み。

シャンファーナの起源については諸説ありますが、一説によると19世紀のフランスの侵略の際に、フランス軍に家畜を奪われないように、家畜を肉にして保存性の高いシャンファーナに調理したといわれています。その他にも、フランス軍を倒すために飲み水に毒を入れたため、水の代わりに赤ワインで調理したという説もあります。

 

 

 

早速、旧市街のレストランでシャンファーナを頂きました。

伝統的なシャンファーナは、黒い土鍋で提供されます。

 

前日からニンニクと赤ワインでマリネしておいた羊肉を、土鍋にいれ

ローリエ、赤ワイン、玉ねぎなどを入れて薪オーブンで長時間煮込みます。

 

付け合わせには、ボイルしたジャガイモと葉物野菜がよく使われます。見た目とは裏腹に、あっさりとした味わいです。お肉もホロホロでとても美味しいです。

 

歴史的な郷土料理も、現代の要素を取り入れて進化を遂げています。
モダンなシャンファーナを提供しているsete restauranteにやってきました。
坂道の多いコインブラでの街歩きで喉がカラカラでしたので、生ビールを。スペインのビールでした。
煮込み料理に最適な、ラムシャンク。付け合わせには栗のピューレが。
味もさることながら、見た目にも豪華な一皿でした。
ノスタルジックな街並みに別れを告げ、次の目的地のポルトへ向かいます。
1時間半くらいバスに乗り、港町のポルトに到着しました。ポルトガルの宝石とも呼ばれるポートワインはここポルトの名産品ですね。
せっかくなので、ポートワインの老舗「サンデマン」の醸造所を見学しました。
樽熟成中のポートワイン。
圧巻ですね。
最後はお約束のテイスティング。白のポートワインは初めて飲みましたが美味しいですね。

 

せっかくなので、赤ワインとポートワインのソースでラムのローストを頂きました。ポートワインのメッカというだけあって、料理にもよく使うそうです。甘味があり、深い味わいのソースはラムのロースと抜群に合いました。

 

ポルトガルの後はアイスランドとイギリスのアイラ島に行って羊三昧してきました。(過去記事参照)

 

 

次回は長かったヨーロッパを後にし、アメリカ大陸に上陸。

1か国目はカナダです。