世界中で様々な羊を見てきましたが、群を抜いて強そうなフォルムをしているのがハンガリーのラツカ羊ですね。
長い螺旋状の角をもつ強面の羊達は、ハンガリー原産で中央ヨーロッパでは最古の古代種です。
ラツカ羊は見た目のわりには比較的小さな個体で、成熟しても体重は雌で40㎏ほどです。
しかし生存能力は高く、ハンガリーの乾燥した大平原で生き残ることができます。この生存能力の高さを子孫に伝える能力があるため、交配でよく使用されたそうです。
ラツカ羊は衣食住を賄える毛肉兼種のため、遊牧民が作った国であるハンガリーでは長い間重宝されていました。
ラツカ羊からとれるお肉はきめ細やかな肉質で脂肪がほとんど含まれていません。