すごく強そう。ハンガリーのラツカ羊。

 

世界羊旅21カ国目 ハンガリー

世界中で様々な羊を見てきましたが、群を抜いて強そうなフォルムをしているのがハンガリーのラツカ羊ですね。

この方たちです。

 

長い螺旋状の角をもつ強面の羊達は、ハンガリー原産で中央ヨーロッパでは最古の古代種です。

首都ブダペストから車で2時間ほどの農場を訪れました。

ラツカ羊は見た目のわりには比較的小さな個体で、成熟しても体重は雌で40㎏ほどです。

しかし生存能力は高く、ハンガリーの乾燥した大平原で生き残ることができます。この生存能力の高さを子孫に伝える能力があるため、交配でよく使用されたそうです。

ラツカ羊は衣食住を賄える毛肉兼種のため、遊牧民が作った国であるハンガリーでは長い間重宝されていました。

 

ラツカ羊からとれるお肉はきめ細やかな肉質で脂肪がほとんど含まれていません。

 

中世にこの強面のラツカ羊を何百頭も従えた遊牧民と出会ってしまったら死を覚悟しますね。
ブダペスト中央市場近くの店Borbirosag
ハンガリアンラムの冷菜。アフリカ風のライスサラダとナスのピューレ。
ブダペストにあるミシュランビブグルマンのBorsso Bistroで食べたハンガリアンラム。ほうれん草のソースがかけられています。

 

強めの火入れで水分が抜けてるように見えますが、しっとりとした赤身で全く食べ疲れしません。めちゃくちゃ美味しい。あと5本は食べられそうです。