羊乳から作られるギリシャの代表的なチーズ。

世界羊旅9カ国目 ギリシャ

地中海東部、アナトリア高原とバルカン半島に囲まれたエーゲ海の沿岸に位置するギリシャ。

そのギリシャで遥か昔から愛されている羊乳チーズがフェタチーズです。

基本的に羊乳を使いますが、最大30%まで山羊乳を加えることができます。

古代ギリシア時代に、アテネ郊外に住む羊飼いが作り始めてから今まで、ほとんど製法が変わっていないと言われている歴史あるチーズです。

ギリシャの食卓には欠かせないチーズで、ギリシャに旅行に行くと必ずといっていいほどフェタチーズの洗礼を受けます。

今回はフェタチーズの名門「S.H.M.HELLAS S.A」さんの工場を見学させて頂きました。

アテネ空港近くのLet’s Driveでレンタカーを借りて330km先の工場に向かいました。
工場到着。世界30カ国に輸出しているテッサリア地方最大のチーズ工場です。
ISO9002,BRC,IFSおよびHACCP取得の近代的な工場です。
設備は最先端ですが、ギリシャで昔から受け継がれてきた製法を用いてフェタチーズを製造しています。

 

羊乳に乳酸菌とレンネットを加えて乳を凝固させます。
チーズ型にいれホエイを排出します。
大量のフェタチーズが造られています。
フェタとはギリシャ語で「スライス」。一定の厚みにスライスされています。
ラボラトリーで厳しい品質検査を行います。
フェタチーズのパッケージ。
Mrs.Alexiaにフェタチーズを試食させて頂きました。
塩気も程よく、オリーブオイルをかけて食べたくなりました。
ギリシャヨーグルトも頂きました。羊乳と山羊乳の2種類です。
人工的な添加物や保存料を一切使用していないので羊乳本来の濃厚な味と風味を味わえます。
フェタチーズの原料を生む羊達を見せて頂けることになりました。
古代ギリシャから生存しているキオス島原産のキオスという品種の羊達です。
羊達は干し草の他に、ギリシャ産のクローバー、麦、とうもろこしなどを食べています。

ギリシャのレストランで食べたフェタチーズ

 

ギリシャのレストランであれば必ずあるグリークサラダ。たっぷりの野菜の上にフェタチーズをかたまりのままのせて、オリーブオイル、酢、塩、オレガノをかけて食べます。
フェタチーズをフィロという薄いパン生地に包んで焼いて、はちみつをかけて食べます。フェタ・ミー・メリという前菜です。
加熱しても美味しいですね。
ギリシャピザの上にもフェタチーズをのせています。
朝食の定番「スパナコピタ」
スパナコピタとは、ほうれん草とフェタチーズが入ったパイです。
日本ではスイカに塩をかけて食べますけど、ギリシャでは塩分のあるフェタチーズをのせてスイカの甘味を引き出すんですね。これは素晴らしい組み合わせでした。
ギリシャワインといただきました。

フェタチーズは、日本でも一部の専門店や通販で購入できますので、是非ギリシャの味をご賞味ください。